私は8年間、某都市銀行で働きました。
新卒採用枠における総合職扱いでの入社(入行)になります。
銀行員のような金融機関は入社(入行)後、数多くの資格取得が求められます。
単純にスキルアップとして推奨されているものもあれば、業務上、必須となる資格も複数あります。
他業界と比較したわけではありませんが、銀行員が取得を推奨される資格は幅広いと思われますし、一般的にもそのように言われていることが実情だと思います。
そこで今回は、私が銀行員として8年間働きつつ取得した資格をお伝えします。
銀行員に興味関心のある方などは、ご参考にどうぞ!
8年間で取得した資格とは?
私が8年間、銀行員として働きながら取得した資格は以下のとおりです。
記憶が曖昧な部分もありますので、その点は悪しからずご了承ください。
・証券外務員二種
・証券外務員一種
・生命保険募集人
・損害保険募集人
・変額保険販売資格
・内部管理責任者
・FP3級
・銀行業務検定 財務3級
・銀行業務検定 法務3級
・銀行業務検定 税務3級
・FP2級
・ビジネス実務法務検定3級
・銀行業務検定 財務2級
・銀行業務検定 融資管理3級
・貿易実務検定C級
・銀行業務検定 証券3級
・銀行業務検定 投資信託3級
・銀行業務検定 外為3級
・金融コンプライアンスオフィサー2級
・貿易実務検定B級
・銀行業務検定 金融経済3級
・銀行業務検定 税務2級
・銀行業務検定 デリバティブ3級
・インドネシア語検定D級
・FP1級
・銀行業務検定 外為2級
・銀行業務検定 法務2級
・銀行業務検定 信託実務3級
・銀行業務検定 法人融資渉外2級
・宅建士
毎年、結構な時間をかけて勉強していました。
取得した資格のうち、「銀行業務検定」が大半を占めていますが、これは地味に面倒な試験になります。
「銀行業務検定」のなかでも、最上位に位置する2級は意外と大変です。
記述式になりますし、それなりに勉強しないと合格できないと思われます。
銀行員としての知識を上げるための試験としてはオススメですね。
取得して最も役立った資格とは?
私は主に法人企業に対する金融業務を行っていました。
そのため、その業務においてといった条件を付した上で、取得して最も役立った資格をお伝えします。
それは、「銀行業務検定 財務2級」になります。
この資格を取れるレベルにあると、決算書などの財務諸表を読み解き、経営内容を分析することができるはずです。
その結果、銀行員として法人企業を担当する場合にはなりますが、質の高い業務に結びつけるための土台を築き上げることができると思います。
そういったこともあるため、法人企業を担当する銀行員であるならば、できるだけ早めに取得することが望ましいですね。
取得に苦労した資格とは?
迷うことなく、「FP1級」になります。
私は銀行員になってからFP資格を段階的に勉強していき、FP2級まではスムーズに取得することができました。
上記にもあるとおり、銀行員2年目でFP2級を取得後、FP1級の勉強を始めたのが銀行員5年目の終わりくらいであり、間隔をあけてしまったことはFP1級の勉強に苦労した一因になります。
持っていたFPの知識が錆び付いていましたので。
その結果、FP1級の資格取得までに要した勉強時間としては600時間程度かけた記憶があります。
概算見込みにはなりますが、FP3級の30時間程度とFP2級の300時間程度を合わせると、FP1級の資格取得までにトータルで900時間程度かけたことになります。
改めて振り返ってみると、意外と時間をかけていました…。
もちろん、そのかけた労力分、十分に知識が身についた実感はありますので、決して無駄ではなかったように思っています。
取得を推奨される資格とは?
私が取得した資格以外に、取得を推奨されていた主な資格は以下のとおりでした。
・米国公認会計士
・税理士
・不動産鑑定士
・中小企業診断士
・社会保険労務士
・証券アナリスト
・簿記
・TOEIC760点以上
特にTOEICは国際業務を担える人材の育成から、入社後一律で受験させられたと同時に、定期的にTOEICの勉強をするように声掛けはされていましたね。
私はそこまで根詰めて勉強していませんでしたので、並みのスコアしか持っていませんでした…。
◆ご参考

さいごに
働きながらの勉強は非常に大変です。
特にストレスや精神疲労の多い環境にある銀行員は尚更です。
そのような中で、私は銀行員として8年間働きながら上記の資格を取得しましたが、その資格取得状況については、私が働いていた銀行の同期の中ではやや頑張っているといった位置づけであったと思われます。
資格の多さ=仕事ができるといったわけではないですが、資格はその人がもっている知識レベルを担保するひとつの指標になるという意味では、価値あるものだと思います。
個人的には資格取得といった結果だけではなく、日々勉強するといったプロセス(姿勢)にも価値がある気がしています。
結果が最も大事ではありますが、努力すること自体、すばらしいことだと思いますので。
最後に、実体験からも銀行員は幅広い業種の顧客と取引しているため、広範な知識が求められます。
そのため、顧客ニーズを汲み取り、より高度な提案をするためには積極的に資格を取得していき、自己研鑽を図ることは必ず必要になるはずです。
銀行員としての仕事を充実させるためにも、積極的な資格の取得をオススメします。