本日、給与計算実務能力検定1級を受験してきました。
コロナ禍の中、予定通りに実施されて一安心でした。
実際に給与計算実務能力検定1級を受験してみての所感等を以下にてお伝えしますので、興味のある方はご参考にどうぞ!
給与計算実務能力検定1級の概要
一般財団法人職業技能振興会が認定する資格になります。
1級は年1回実施されており、今回で第7回とまだ試験としては新しいものにあたるかと思います。
ちなみに2級は今回で第14回になります(年2回実施されているので)。
試験形態としては、出題問題数40問、試験時間120分で実施されています。
1級の区分(レベル)としては以下のように公開されています。
労働法令や税務についても正しく理解し、複雑な制度やイレギュラーな給与体系にも対応可能、また年末調整も含め、年間を通じて給与計算に関するすべての業務に精通したレベル。社会保険や税務等付随する手続きを行うことができ、給与計算業務のリーダーとして管理ができる。
引用元:給与計算実務能力検定HP
労基法や健康保険法等の他、給与計算や年末調整に関する全般的な知識を持っているか問われるものになっています。
合格基準
出題問題のうち、7割以上の得点獲得を合格基準点とし、かつ計算問題を6割以上正解していることを合格基準とします。
引用元:給与計算実務能力検定HP
計算問題の6割以上獲得が厄介な部分になります。
今回出題された内容
計算問題の数問を除いて、別途購入した模擬試験問題とほぼほぼ似通った問題が出題されていました。
特に知識問題30問(四肢択一)は、模擬試験問題とそれに付随した対策講座テキストからそのまま出題されているものが多く、それらをしっかりとこなしていれば、満点が取れると思います。
一方で、計算問題10問(記述式)については、模擬試験問題と対策講座テキストをベースに補足として公式テキストまで勉強しておかないと、合格ラインである6割以上は獲得できない仕組みになっているように感じました。
事実、今回出題された計算問題は随所に引掛けが散りばめられており、冷静に1つ1つを確認しながら計算しないと得点に結びつけることができないような曲がったものが多かった印象です。
模擬試験問題と比較してですが…。
そのため、計算問題に結構な時間がかかってしまい、ギリギリ1回だけ見直しができただけになってしまいました。
1円でもずれていたら不正解として落としてしまうので、本当に計算問題が合っているのか心配です。
試験問題を持って帰れないので、記憶をたどり、出題された問題の形式や論点を見直していますが、計算式までは覚えていないので不安を抱えたまま結果を待つのみです。
受験対策
最低限必要だと思われるもののみ購入して、勉強しました。
- 公式テキスト
- 1級模擬試験講座
1級模擬試験講座のセットである、模擬試験と公式テキストの計算問題だけで余裕だと思っていましたが、実際は違いましたね…。
所感
当初は100点満点を目指して勉強に励んでいましたが、想定以上に難しいというか、厄介な試験であり、おそらく100点満点までは取れていないと思います。
合格はしていると思いますが…。
知識問題30問(四肢択一)は全問正解している自信がありますが、計算問題は6割の合格ラインをなんとか超えている程度だと思います。
私が個人的に厄介な試験であると感じるのは、計算問題10問(記述式)の部分です。
1円でもずれていると不正解になりますが、その計算プロセスに引掛けや落とし穴が多く、計算問題に慣れていないと意外とスムーズに解けない問題構成になっています。
おそらく、別途販売されている計算問題事例集に取り組めば合格にかなり近づくのではないかと思われます。
私はケチって公式テキストの他、模試試験講座しか購入しなかったため、複数パターンでの計算問題の演習不足が否めない状況でした…。
そのため、公式テキストや対策講座テキストに書かれていたことの記憶を呼び起こすことにかなりの時間を要することになってしまいましたね。
計算問題事例集まで購入して取り組んでいれば、こんなに熟考することもなかっただろうと試験を受けながら少しばかりの後悔をしました。
とにかく1発合格を目指すのであれば、計算問題事例集がセットされている対策講座を購入することをオススメします。
税込みで28,000円と高いですが。
模擬試験講座(税込みで15,000円)のみでも合格できると思いますが、見たことがない計算問題が出てきますので、公式テキストの他、対策講座テキストをしっかりと勉強し、細かく知識を仕込んでおく必要があると思います。