社労士関連の書籍として、女性社労士として活躍されている長沢先生の本書を読んでみました。
長沢先生はテレビ出演されたり、複数の著書がある等、まさに女性社労士のロールモデルです。
本書を書かれた当時は「長沢社会保険労務士事務所」でしたが、法人組織の方が顧客ニーズを取り込めるとのことで、2011年に「アドバンス社会保険労務士法人」に組織変更されています。
以下に、本書を読んでの感想をまとめてみました。
ご参考にどうぞ!
章立て
以下のとおりです。
- 儲けることだけが目的なら、社労士なんてやめなさい
- 顧客のこころをギュッとつかむ!会話術
- 顧客に選ばれる社労士になる!気遣い術
- 10年後も生き残る社労士になる!集客術
- 「自分らしさ」を活かす!営業術
- 人として成長し続ければ、必ず成功できる
非常に読みやすい構成になっています。
感想
各章にて、長沢先生が経験ベースに大事にされているマインドについて中心に触れられています。
その他、25歳で開業し、社労士としての事業基盤を確立するまでの苦労や失敗談も赤裸々に紹介されています。
その苦労や失敗談のなかでも、開業初年度は社労士として、売上がゼロであったことは意外でした。
三井信託銀行(現:三井住友信託銀行)の銀行員として営業経験(表彰経験)もあり、社労士事務所においても実務経験を持たれている方でしたので。
元々、営業は苦手のようですが。
社労士として仕事を得ることの厳しさや難しさを認識させられましたね…。
また、社労士のような士業においては、とにかく情報量が肝要になるため、他の士業との関係づくりも大事であるようです。
税理士や行政書士等、独占業務がそれぞれに定められているので、社労士として開業するならば、顧客サービスを充実させるためにも、その他士業とのアライアンスも構築していく必要がありそうです。
6章の「人として成長し続ければ、必ず成功できる」に「すべての経験を活かせるのが士業の仕事」といった1節があります。
その1節では、今までのあらゆる経験はやり方や考え方次第で社労士としてプラスに活かされる(転用できる)と指南されています。
社労士がナレッジワーカーであり、人間力といった普遍的なものが必要とされることが背景にあるからではないかと思いました。
本書を読むことで、社労士としてプロ意識を持つための絶え間ない努力の大切さや適切なマインド等、長沢先生が大事にされていることを知ることができます。
また、長沢先生が社労士として活躍されている理由も分かります。
なにより、社労士の世界は厳しく、その世界で生き抜くのであれば相応の「覚悟」を持つ必要があることを認識させられました。