昨年より、YouTubeにて知名度を急上昇させた高橋ダン氏の本書を読んでみました。
本書のサブタイトルは「億り人へのパスポート渡します」です。
なかなかインパクトのある表現だと思います…。
高橋ダン氏は元ウォール街で働いていたエリート金融マンです。
私も元金融マン(銀行員)であり、資産運用(株式投資等)をしていることから、ほぼほぼ欠かさず高橋ダン氏のYouTubeを見ています(笑)
非常に参考になりますので。
そういった経緯もあり、本書を手にした次第です。
以下にて本書の感想をお伝えします。
ご参考にどうぞ!
目次
- 億り人になるための8つの法則
- ウォール街からアジア、そして日本へ
- ライオン戦略①億り人に必要な資産を知る
- ライオン戦略②ベースは本気の長期積み立て
- ライオン戦略③短期投資でパフォーマンスを上げる
- ライオン戦略④チャート、テクニカル分析
※「ライオン戦略」とは高橋ダン氏の投資スタイルです。
感想
本書はお金をいかにして増やすことができるかといったノウハウや考え方等について解説されている他、「お金を増やすこと=人生の選択肢を増やすこと」であるとの考えで、投資の重要性も指摘しています。
1章(chapter1)にて、高橋ダン氏は投資には規律性が大事であるとした上で、日本人は規律正しい国民性を元来から有しているとして、そもそも投資に向いているという考えを示しています。
確かに私も一時期、インドネシアに駐在していましたので、日本人の規律正しさには素晴らしいものがあると思います。
ゆるゆるのインドネシアとの比較ですが。
また、投資する際の規律性も大事なことだと思います。
私の銀行員時代の経験からも、投資の損切りライン(規律性)を明確に持たず、ズルズルとマイナス幅を拡大させた結果、大やけど(大損)をした顧客を数多く見てきたので。
そういったこともあり、高橋ダン氏の考えには頷けますね。
2章(chapter2)では、高橋ダン氏の生い立ちや性格の一面について知ることができます。
そこから、策士でありつつも努力家であることも垣間見えます。
その他章立てのとおり、ライオン戦略として高橋ダン氏のチャート、テクニカル分析についても触れられています。
そこでは、ウォール街のエリート金融マンのボリンジャーバンドやRSI等の見方(活用法)が解説されています。
そこまで深く解説されているわけではありませんが、参考になる点はありました。
ただし、この辺りはチャートの知識がないと理解しにくい部分もあるため、高橋ダン氏のYouTubeを視聴した後の方がより理解が深まるかと思われます。
高橋ダン氏の投資スタンス(戦略)として、長期と短期に投資する際のシェア比率や資産のリバランス等も参考になりましたが、個人的に最も参考になったのは、シャープレシオを使った評価判断でしたね。
FP試験でその計算式等は一通り勉強したはずですが、すっかり記憶にありませんでした…。
読了して振り返ってみると、本書は投資をこれから始めようと考えている方向けだと思います。
すでに投資をがっつりやっている方やそれなりの知識がある方だと、あまり目新しさはないような気がしました。
ですので、投資初心者の方には本書の一読をオススメします!
もちろん、YouTubeも!