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【読書】税理士不要時代

読書

インパクトのあるタイトルに目を引かれたこと、また、馴染みのない税理士業界についても興味があったため本書を読んでみました。

以下にて本書の感想をお伝えします。

章立て

  1. 他業種からの参入激化、顧問料低下のスパイラル、クラウド会計・AIの発展
  2. 旧態依然とした仕事観で顧客を失う“先生きどり”の税理士
  3. 税理士不要時代を勝ち抜く方法1 サービス業としての「接客力」を身につける
  4. 税理士不要時代を勝ち抜く方法2 財政基盤を強化するための経営コンサルを行う
  5. 税理士不要時代を勝ち抜く方法3 「専門特化」でライバルのいないポジションを勝ち取る

概要

今後ますます生存競争が厳しくなっていくなかで税理士が生き残っていくには、会計業務や申告業務ではなく業種特化し、クライアントに親身に寄り添って経営がうまくいくようにコンサルティングをすることが必須条件である。
不動産に特化した新進気鋭の若手税理士が、新時代の税理士に求められる知識・ノウハウを徹底解説する。

引用元:「BOOK」データベース

感想

本書は不動産分野に強みを持ち、司法書士の資格も持った開業税理士が著者になります。

実際の税理士業務を通じて、専門性の乏しい一般的な税理士だと、今後生き残りが加速度的に難しくなることを自身の経験から説明されています。

確かに、AIやFreeeといった会計ソフトの伸展を見れば、その通りのような気がします。

日本経済が右肩上がりの成長トレンドにあり、企業数も増えているようであれば、税理士としてのマーケットもそれに比例して大きくなりますが、今はその逆の状況にあるため、実力があり、選ばれる税理士にならなければ将来的に安泰ではなさそうです。

当然といえば当然ですが。

そういった環境を踏まえて、著者は税理士として生き残るために以下3点を提案しています。

①サービス業としての「接客力」を身につける
②財政基盤を強化するための経営コンサルを行う
③「専門特化」でライバルのいないポジションを勝ち取る

著者は税理士もサービス業としての心構えを持って顧客対応すべきであると指摘しています。

先生と呼ばれても勘違いしないように。

私も銀行員時代には数多くの税理士と接点を持ってきましたが、高圧的な方が多かったですね(笑)

銀行員に対してだけでなく、顧問先である顧客に対しても。

先生と呼ばれる面からそうさせているのかもしれません。

また、税理士は顧問先のお金の流れを掴むことができます。

そのため、単に決算業務等の定型的な業務だけをこなすのではなく、もう1歩2歩踏み込んで、財務コンサルといった真に顧問先のためになる提案をすべきであるとも指摘しています。

そして今後、税理士としてのベースとなる知識やスキルに加えて、「専門特化」を図ることが税理士としての生き残りをかけた鍵になると推測されています。

著者のように不動産に強みを持つといった専門特化型の税理士として事業展開することは、顧客から選ばれやすいですし、限られたリソースを集中特化して活用できることからも効率的かつ効果的な気がします。

ですが、その「専門特化」に際して、どの分野の「専門性」に特化するかについては熟考が必要ですね。

著者は先代から引き継いだ不動産(収益物件)運用の経験もあり、不動産業界に「専門特化」しているようです。

そういったことからも、著者のように自身の経験やバックグラウンドに紐づくといった「専門特化」が望ましいのかもしれません。

本書全体を通じて、税理士やその業界に対しての著者の考えや意見が提示されていますが、根本部分は税理士だけでなく、士業全体にもほぼほぼ当てはまる気がしました。

士業はAIの伸展による影響を直に受ける業界と言われていますし、「専門特化」のコンサルが必要になるとも言われつつありますので。

そのため、本書は税理士の方や税理士を目指される方だけでなく、他の士業に興味のある方にも何らかの気づきが得られると思います。

最後に、本書のタイトルである「税理士不要時代」というのは、そのくらいの危機感を持って税理士業務にあたるべきであるといった、著者からのメッセージだと私は捉えました。

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士業としてのあるべき姿の参考になります!