社労士や給与計算実務能力検定の勉強を通じて、自分自身の給与明細において天引きされる項目に対してより一層意識するようになりましたね。
普段は給与明細をあまり見ることがありませんが、勉強がてら改めて自分の給与明細を見てみると、算定根拠がよくわからない謎の手当、つまりは調整手当があったので調べてみました。
ご参考にどうぞ!
調整手当
転職して今の職場で3年目に突入していますが、謎の手当として調整手当が毎月支給されています。
調整手当自体について、一般論としての概要は把握していましたが、私の職場で支給されているこの調整手当は理由や算定根拠がすぐにはよくわかりませんでした。
それなりに各種手当の知識はあるつもりでしたが…。
そのため、私の職場のおける調整手当についていろいろと調べてみました。
そこでまずは、調整手当とはどういったものなのか概要について触れたいと思います。
概要
一言で表すなら、「他の社員との給与のバランスを取るための手当」になります。
支給されるケースとして多いのは以下の4点になります。
- 中途入社等、前職給与との差異のバランスを取るため
- 労働者の能力、スキルに応じた基本給とは別枠での支給
- 他の労働者の給与とのバランスを取るため
- 人事制度の改定による給与のバランスを取るため
また、調整手当を支給する場合、就業規則や給与規定に明記する必要があります。
ですが、詳細までの記載は求められていません。
私の職場の調整手当
次に、そもそもとしての調整手当を把握した上で私の職場における給与規定を確認してみました。
すると、本俸の他、家族手当等を合算した額に〇%掛けた金額が支給されることになっていました。
どのくらいの%かはお伝えできませんが、支給額としてはそれなりに大きい金額になりますね。
ベース金額が本俸+αなので。
なにより驚きなのは、支給の目的が不明、つまりは明確化されていないことです。
上記の概要で触れたとおり、一般的には調整手当は支給される上で目的があります。
私の職場ではそれがなく運用されている実情を知って、誰が何を目的に制定したのか気になるところです。
非常に恵まれていることは事実であり、ありがたいですが。
全員が一律同じ算出ベース金額(年功賃金)に同じ掛け目で支給されるため、他の社員の給与のバランスを取るもない状況ですね。
所感
今回お伝えした調整手当のように、その職場ならではの手当に目を向けるとその組織(経営層)がどのようなことを考えているのか把握する1つのきっかけになると思います。
私の職場における調整手当のように支給目的不明のパターンもありますが(笑)
私の職場の場合、おそらくは単純に支給する給与を底上げするための1つの施策だと思います。
給与明細について、すべての手当項目と給与規定や就業規則を照らし合わせると新たな学びがありそうです。