10月21日に厚生労働省は障害者の雇用の促進等に関する法律に基づく「もにす認定制度」で初の認定企業が誕生したとプレスリリースしました。
障害者雇用に関する「もにす認定制度」は社労士試験においても重要になると思います。
ご参考にどうぞ!
もにす認定制度とは?
障害者雇用の促進および雇用の安定に関する取り組みの実施状況などが優良な中小事業主を厚生労働大臣が認定する制度で、2020年4月から実施しています。
「もにす」とは
共に進む(ともにすすむ)という言葉に由来し、企業と障害者が共に明るい未来や社会に進んでいくことを期待し、名付けられたとのことです。
メリット
⇒自社の商品・サービス・広告などの他、求人票にも表示できます。
⇒厚生労働省と都道府県労働局のHPに掲載されることによる社会的認知度を高めることができます。
⇒日本政策金融公庫の「働き方改革推進支援資金」の申込み対象となります。
⇒地方公共団体の公共調達や補助事業の加点評価を受けることができる場合があります。
この「もにす認定制度」によって、障害者雇用の促進を図る他、認定企業としてのクリーンさを対外的にアピールできますね。
認定基準項目
大きくは以下の4点になりますが、細かな条件もありますので、実際に認定手続きをする際には要確認です。
- 評価基準テーブルに基づき、20点(特例子会社は35点)以上得ること。
- 法定雇用率を達成していること。
- 過去に認定を取り消された場合、取り消しの日から起算して3年以上経過していること。
- 障害者雇用促進法と同法に基づく命令その他の関係法令に違反する重大な事実がないこと。
認定手続き
必要書類を主たる事業所を管轄する都道府県労働局またはハローワークに提出することになっています。
また必要書類は厚生労働省のHPからダウンロードできます。
もにす認定第1号事業主(令和2年 10 月 21 日認定)
企業名 | 所在地 |
株式会社 OKBパートナーズ(特例子会社) | 岐阜県大垣市 |
はーとふる川内株式会社(特例子会社) | 徳島県板野郡 |
有限会社 利通 | 福島県会津若松市 |
引用元:令和2年10月21日付 厚生労働省プレスリリース
第1号事業主として認定された企業は3社になります。
今後も数多くの企業が認定されることを期待したいですね。
まとめ
今回ご紹介した「もにす認定制度」は、第1号認定が公表されたことから来年あたりの社労士試験では狙われそうです。
障害者雇用率制度と併せて押さえておきたいですね。
また、この制度は障害者雇用に対して素晴らしい取り組みを評価・認定するものなので、広く認知されてほしいと思います。
障害者の方に対していかに働きやすい環境を実現できるかについて、社会全体で考えていかなければならないと同時、その具体策も講じていかないといけないですね。
一企業が進んで「もにす認定制度」を申請するようなインセンティブが肝要になると思います。