社労士試験の合格基準点は毎年違います。
合格はいわゆる相対評価にて決まる仕組みになっているため、その特徴を踏まえた勉強が大事になると思います。
以下にてお伝えすることは個人的な見解ですが、ご参考までにどうぞ!
※ちなみに、2020年度(第52回)本試験の合格基準は以下のとおりになりました。
◆合格基準
本年度の合格基準は、次の2つの条件を満たしたものを合格とする。
① 選択式試験は、総得点25点以上かつ各科目3点以上
(ただし、「労務管理その他の労働に関する一般常識」「社会保険に関する一般常識」及び「健康保険法」は2点以上)である者
② 択一式試験は、総得点44点以上かつ各科目4点以上である者
※上記合格基準は、試験の難易度に差が生じたことから、昨年度試験の合格基準を補正したものである。
正答率の高い問題は落とさない
社労士試験はおよそ6~7割程度が基本問題で構成されると言われています。
確かにそのとおりだと思いますが、試験範囲が膨大なので、その基本問題でさえ6~7割をカバーすることは大変です。
ですが、その基本問題をいかに正答して、得点を取り込めるかが合否を分けると思います。
また、その基本問題の中でも、正答率の高い問題は落としてはダメです。
明確な合格ラインがあって、それを上回った人が全員合格するといったような試験ではなく、社労士試験は相対評価なので。
他の受験者よりも1点でも高い得点が必要になります。
+αの対策(勉強)をする
ここでの+αとは、奇問を含めた基本問題以外の応用問題のことを指します。
奇問とは、2020年度(第52回)本試験における選択式の労一のような問題ですね。
出題されることが想定されにくいような問題です。
社労士試験に合格ラインギリギリでの最短距離合格を目指すのであれば、基本問題の徹底のみになると思いますが、確実に合格したい、つまりは合格ラインを何の心配もなく上回る得点率(7割程度以上)まで伸ばすのであれば、+αの対策(勉強)が必要になると思います。
個人的には社労士試験は相対評価のため、基本問題+αの対策(勉強)をすべきではないかと思います。
常に他の受験者よりも高い得点を取るという意識付けの意味でも。
また、+αの対策(勉強)不足、つまりは奇問や応用問題による1点不足の不合格者は毎年多数いるはずなので。
イメージとしては、他の受験者が正答するような基本問題をほぼ確実に取り込むことで合格ライン付近まで得点を伸ばし、そこから+αの部分で合格ラインを超えるといった感じですね。
基本問題+αの対策(勉強)することが確実な合格につながる重要なポイントになるのではないかと思います。
ライバル意識を持つ
繰り返しになりますが、社労士試験は相対評価です。
つまりは、他の受験者と比較して1点でも高い得点を取ることが求められます。
そのため、志を同じくする他の受験者にはライバル意識を持つことは大事なことだと思います。
他の受験者が勉強しているのであれば、自分も勉強する。
他の受験者が正答している問題には自分も正答するといったこと等々。
それらを積み重ねて、本試験に臨むことが求められるのではないかと思います。
合格者の席は毎年おおよそ決まっていますので。
まとめ
今回お伝えしたことは、私自身の社労士試験の受験を通じて得た実感を踏まえたものになります。
異論反論はあるかもしれませんが、悪しからずご了承ください…。
今回お伝えした中でも、「ライバル意識を持つ」ということは特に大事なことではないかと思います。
社労士試験の範囲は広く、必要となる勉強時間も多いので、合格に対する強いモチベーションがあったとしても、誰しも怠けてしまうことがあると思います。
その際は、「ライバル意識を持つ」ことで、他の受験者が勉強している姿を見たり、そのような情報に触れることで、怠けてしまう自分自身に活を入れてほしいですね。
私はそのようにしていました(笑)
相対評価であることを認識することによって、勉強へのスタンスも良い意味で変わってくるのではないかと思います。