【社労士】社会保障費用統計の公表

社労士

10月16日付で平成30(2018)年度の「社会保障費用統計」の概況取りまとめが、国立社会保障・人口問題研究所より公表されました。

社労士試験でも重要な統計であるため、要点を以下にまとめてお伝えします。

ご参考にどうぞ!

社会保障費用統計とは?

国立社会保障・人口問題研究所によると以下の定義付けとなっています。

年金や医療保険、介護保険、雇用保険、生活保護など、社会保障制度に関する1年間の支出を、OECD(経済協力開発機構)基準による「社会支出」とILO(国際労働機関)基準による「社会保障給付費」の二通りで集計するものです。

引用元:10月16日付 国立社会保障・人口問題研究所 プレスリリース

社会支出(OECD基準)

以下、「社会保障費用統計」の概況取りまとめより一部抜粋です。

・2018 年度の社会支出(OECD 基準)の総額は 125 兆 4,294 億円であり、対前年度増加額は 1 兆 2,449 億円、伸び率は 1.0%、対 GDP 比は 22.87%であり対前年度比で 0.19%ポイント増加した。

・1人当たりの「社会支出」は 99 万 2,000 円、「社会保障給付費」は 96 万 1,200 円。

・社会支出を政策分野に分類してみると、最も大きいのは「高齢」であり、57 兆 6,766 億円、総額に占める割合は 46.0%である。政策分野別で 2 番目に大きいのは「保健」であり、42 兆 1,870 億円、総額に占める割合は 33.6%である。

・諸外国の社会支出を対国内総生産比でみると、2017 年度時点で日本は、イギリスより大きいが、フランス(2015 年度)、ドイツ、スウェーデン、アメリカと比較すると小さくなっている。

引用元:10月16日付 国立社会保障・人口問題研究所 プレスリリース

社会支出は徐々に膨らんでいますね。

大きなシェアを占めているのが、「高齢」であるため、少子高齢化が続く日本においては今後もさらに加速してきそうです。

社会保障給付費(ILO基準)

以下、「社会保障費用統計」の概況取りまとめより一部抜粋です。

・2018 年度の「社会保障給付費」(ILO基準)総額は 121 兆 5,408 億円で、対前年度増加額は1兆 3,391 億円、伸び率は 1.1%となっている。

・社会保障給付費を「医療」、「年金」、「福祉その他」に分類して部門別にみると、「医療」が 39 兆 7,445 億円で総額に占める割合は 32.7%、「年金」が 55 兆 2,581 億円で 45.5%、「福祉その他」が 26 兆 5,382 億円で 21.8%である。

・部門別給付費の対前年度伸び率は、「医療」が 0.8%、「年金」が 0.8%、「福祉その他」 が 2.3%である。

引用元:10月16日付 国立社会保障・人口問題研究所 プレスリリース

部門別のシェアでは「年金」がトップであり、社会支出同様に少子高齢化による影響の大きさが表れています。

また、医療技術の伸展や子育て支援策の充実も費用増加に拍車をかけている状況です。

なお、GDPに対する社会保障給付費の比率は2009年に20%を超え、2018年には22.16%にまで上昇しています。

社会保障財源(ILO基準)

社会保障財源は、社会保障給付費と同様 にILO 基準に対応するもので、総額には給付費に加えて、管理費及び施設整備費等の財源も含まれています。

以下、「社会保障費用統計」の概況取りまとめより一部抜粋です。

・社会保障財源の総額は 132 兆 5,963 億円である。

・財源項目別にみると「社会保険料」が 72 兆 5,890 億円で、収入総額の 54.7%を占める。次に「公費負担」が 50 兆 3,870 億円で 38.0%を占める。

・社会保障財源の対前年度伸び率は 6.1%の減少であるが、これは年金積立金の運用実 績が前年度と比較して減少したことにより「他の収入」の資産収入が減少したことが 大きく影響している。

引用元:10月16日付 国立社会保障・人口問題研究所 プレスリリース

社会保険料については、今年度より厚生年金保険料の標準報酬月額の上限等級が31級・62万円から32級・65万に引き上げになる等、負担は増加トレンドにあります。

現在の社会保障給付費を鑑みれば、増加は免れないですね…。

まとめ

今回公表された統計について、社労士試験対策としては大まかなトレンドの他、シェアを把握しておけば十分に対応できると思います。

直接HPにアクセスして統計を確認することもできますが、社労士試験対策だけを考えると、資格学校等が一般常識や白書対策として販売されるテキストでの勉強が効率的です。

ですが、今回公表された統計は社労士試験対策としてだけではなく、日本の社会保障の現状を把握する上で役立つため、一度は目に通しておきたいですね。

なお、社会保障給付費は過去最高を更新しましたが、今後も記録を更新し続けそうな勢いはあるため、さらに社会保険料等の負担は増えていくことが見込まれます。

所得(手取り)をいかにして増やすかを考えないといけませんね…。

社会支出は 125 兆 4,294 億円、社会保障給付費は 121 兆 5,408 億円。
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