8月22日に今年度の社労士試験が実施されました。
昨年に引き続きコロナ禍ということで、受験を断念せざるをえなかった方や試験会場が遠方になってしまった方など、より一層厳しい環境下に置かれた方が多かったのではないでしょうか。
そのような中でも予定どおり実施・運営に尽力された全国社会保険労務士連合会の方々には感謝ですね。
今年度の社労士試験を受験された方々はいかがだったでしょうか。
自身の持つ力を余すところなく発揮することができたでしょうか。
社労士試験は毎年の合格率から見ても、ほとんどの受験者が不合格となる厳しい試験です。
そのため、すでに不合格(見込み)である方が多数派だと思います。
ちなみに私は昨年の社労士試験を受験し、何とか合格することができました。
ですが、初受験となる一昨年の社労士試験では不合格となり、厳しい現実を突き付けられた経験があります。
そういった経験もあることから、今回の社労士試験で不合格(見込み)の方へ私自身の不合格経験を踏まえたアドバイス3選をお伝えします。
ご参考になれば幸いです。
不合格(見込み)の方へのアドバイス3選
以下がアドバイス3選になります。
- 本試験を見直す
- 勉強方法を見直す
- 今すぐに勉強を始める
それぞれについてお伝えしていきます。
本試験を見直す
次年度への合格に向けて、自己採点すると同時に本試験の見直しを徹底してみてください。
今は各資格学校の講師が無料で本試験の解説動画をYouTubeにアップされているなど、独学で十分に対応できると思います。
その見直しの際には、なぜその問題が不正解になってしまったのか丁寧に1問1肢ずつ整理して理解していくことが肝心です。
単純に勉強不足によるものなのか、知識はあったものの言葉尻を間違えて不正解となってしまったのかなど、それを把握することで本当の実力が見えてくるはずです。
また、不正解となった問題だけでなく、必ず正解できた問題も含めたすべてを細かく見直すこともオススメします。
当然、正解の問題を見直す際も不正解になってしまった問題と同様に、丁寧に1問1肢ずつ整理して理解することが必要ですね。
正解するべくして正解したのか、それともヤマ勘によるものなのかで結果の捉え方は大きく変わってきますので。
本試験をしっかりと見直すことは手間でもあり、蔑ろにしがちだと思いますが、本当の今の実力を把握する上では格好の教材になります。
そして、把握した自身の今の実力から知識の抜け漏れや手つかずの論点などを見つけることにつなげてみてください。
私は不合格となった本試験を全問丁寧にチェックし、どの科目の理解が足りていなかったのか、またどのように肢を間違えて解釈してしまったのかなど、本試験の問題に書き込んで見直しを徹底しました。
不合格となってしまった悔しさの思いも忘れないように。
勉強方法を見直す
資格学校に通学して勉強された方か通信講座などを使った独学で勉強された方の2択になると思いますが、どちらであっても使った教材一式を含めた勉強方法を見直すことも一手です。
なぜならば、その方法で不合格(見込み)となってしまった事実がありますので。
言わずもがな、資格学校などの教材が悪いわけではないと思います。
不合格となってしまった要因は自身の中にあるはずです。
まずはそこが前提論になります。
その上で、どのような勉強方法が最適であるかを把握するためには合格者の勉強方法と自身の勉強方法を比較することが手っ取り早いと思います。
合格者は何かしらのコツを得て合格しているはずです。
一方で不合格者の場合、何かが不足しているはずです。
勉強方法なのか、そもそもの勉強量不足なのかなど。
ちなみに私の場合、不合格となった本試験の見直しと合格者の勉強方法との比較から、「過去問演習不足」が一番の要因だと結論付けました。
そのため、2年目の受験勉強では「過去問演習」に軸足を置いて知識を蓄積していきましたね。
不合格となった場合、自身の勉強方法を客観的かつ冷静に見直すことも必要だと思います。
今すぐに勉強を始める
今年の本試験は終了しました。
もう少し勉強しとけばよかった、過去問をあと1週回しておけばよかったなど、不合格となれば後悔してしまうことが多々あると思います。
私はそうでしたね…。
ですが、現実は厳しく、過去は戻ってきません。
だからこそ、来年度の受験にこの経験を活かすべきです。
そのためには今すぐにでも勉強を始めることをオススメします。
人によっては根詰めて勉強した本試験終了後だから1か月くらいゆっくりしようと考える方もいるかもしれませんが、私はそう思いません(笑)
次年度の本試験に向けてすでにスタートラインは切られていますし、今からでも勉強できる内容は多分にありますので、次年度用の教材を待つ必要などないと個人的には思います。
一部の恵まれたスマートな地頭を持っている方を除いて、泥臭くとも勉強量を増やすべきです。
私は自己採点後、不合格を確信した際には間髪を入れず次年度に向けて、勉強を再開しました。
他の人より努力が必要なことを十分に自覚していましたので。
また、一度気を緩めてしばらく勉強の手を止めてしまうと、勉強モードに戻ることへのハードルが非常に高くなります。
普段、社会人としてフルタイムで働かれていたり、育児などをされている方々は特に。
そういったこともありますので、次年度リベンジされることを決意されているのであれば、今すぐに勉強を始めることをオススメします。
さいごに
冒頭でもお伝えしたとおり、私は社労士試験の不合格を経験しています。
その時の悔しさや気落ちは今でも鮮明に記憶しています。
だからこそ、すべてとは断言できませんが、不合格となった方々の悔しさなどが身に染みて分かります。
私自身の経験からも大事なこととして、その悔しさといった感情などは忘れないようしてほしいですね。
そのためにもそれを心に留め置くだけでなく、メモ帳などに書き込むことによって都度目に入るようにしておくことも一案です。
人間は喉元過ぎれば熱さを忘れると言いますが、そのとおりですので。
今の悔しさなどの感情を忘れないことは、1年後の本試験までの勉強のモチベーションを維持する上で有効活用できます。
次年度リベンジされる方、1年後まで時間はあるようでありません。
あっという間です。
次で絶対に合格できるよう1日1日を大切に全力で勉強してみてください。